WordPress保守契約で確認すること|作業範囲、障害時の対応、解約条件の見方
WordPressの保守契約を結ぶ前に、見積書や契約書で確認しておきたいことをまとめました。料金に含まれる作業、更新で不具合が出たときに料金内で直してもらえるか、連絡してから対応までの時間、解約したときに手元に残るものを、制作会社や保守会社に聞く質問の形で説明します。
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WordPressの保守契約を結ぶ前に見ておきたいのは、月額料金に含まれる作業、更新でサイトが壊れたときに料金内で直してもらえるか、連絡してから対応が始まるまでの時間、解約したときに何が手元に残るか、の4つです。どれも見積書に「保守一式」とだけ書かれていると読み取れないので、契約前に制作会社や保守会社へ質問して、答えを書面やメールで残しておくと、あとで「それは別料金です」と言われたときに話がこじれにくくなります。
保守を頼むか自社でやるかをまだ迷っている段階なら、先にWordPress保守を自分でやる方法とプロに頼むべきケースを読むと、何を外に任せたいのかがはっきりして、この記事の質問も選びやすくなります。
「保守一式」の中身を作業ごとに聞く
保守の見積書は、会社によって書き方がばらばらです。同じ月1万円でも、更新とバックアップだけの会社もあれば、監視や修正作業まで含む会社もあるので、金額だけで比べると判断を誤ります。次の表の質問を、見積もりをもらった会社ごとに聞いてみると違いが見えてきます。
| 作業 | 契約前に聞くこと |
|---|---|
| WordPress本体・プラグイン・テーマの更新 | 更新は月に何回か。本番サイトでいきなり更新するのか、テスト環境で確認してから更新するのか |
| バックアップ | どのくらいの間隔で取るか。画像などのメディアファイルも含むか。保存先はサイトと同じサーバーか、別の場所か。復元作業は月額に含まれるか |
| 監視 | サイトが表示されなくなったときに誰に通知が届くか。SSL証明書やドメインの期限切れも見ているか |
| セキュリティ | 不正ログインや改ざんを検知する仕組みがあるか。マルウェアが見つかったときの駆除や復旧は料金内か |
| 報告 | 何をしたかを月ごとにレポートでもらえるか |
| 修正作業 | 文言の差し替えや画像の入れ替えなど、小さな修正を月に何時間まで頼めるか |
バックアップの保存先は、見落としやすいのに差が大きいところです。サイトと同じサーバーにしかバックアップがないと、サーバーそのものに障害が起きたときにバックアップも一緒に失われるので、別の場所にも保存しているかは一度聞いておく価値があります。
更新で壊れたときに料金内で直してもらえるか
保守契約でいちばん揉めやすいのがここです。「更新作業」が含まれていても、それは更新ボタンを押すところまでで、更新が原因で表示が崩れたりエラーが出たりしたときの修正は別料金、という契約は珍しくありません。
WordPressのプラグインは、作っている会社や個人がそれぞれ更新を出しているので、組み合わせによっては更新したとたんに画面が真っ白になることがあります。どんなに慎重な保守会社でも、この可能性をゼロにはできません。だからこそ、壊れたときに誰の費用で直すのかを先に決めておく必要があります。
聞き方は単純で、「更新が原因で不具合が出たら、月額の中で直してもらえますか」と、そのまま聞けば伝わります。答えが「調査は無料、修正は見積もり」のような形なら、それも1つの条件なので、どこまでが無料なのかを書面でもらっておきます。
更新の前にテスト環境で確認しているか、更新の直前にバックアップを取っているかも、同じタイミングで聞いておくと判断材料になります。壊れても戻せる準備があれば、修正にかかる時間も費用も小さくなるからです。更新後にサイトが壊れたときに何が起きているのかは、プラグイン更新後にサイトが壊れたときの対処法で詳しく説明しています。
連絡してから対応が始まるまでの時間
「サイトが表示されない」と連絡したあと、いつ作業が始まるのかも契約前に確認しておきます。ここでは、受付の時間と、実際に作業が始まる時間を分けて聞くのがコツです。
- 受付は平日の営業時間だけか、夜間や土日も連絡できるか
- 連絡してから、状況の確認が始まるまでの目安
- 営業時間外にサイトが止まった場合、監視の通知は届くのか、作業は翌営業日になるのか
24時間対応の契約は安心に見えますが、そのぶん料金も上がります。会社案内やサービス紹介のサイトで、夜中に数時間止まっても問い合わせが来るのは翌朝だという場合は、営業時間内の対応で困ることはあまりありません。反対に、ネットショップや予約サイトのように、止まっている時間がそのまま売上や予約の取りこぼしになるサイトでは、夜間や休日の対応まで含めた契約を検討したほうがいいと思います。
解約するときに困らないか
契約するときに解約の話をするのは気が引けますが、保守会社を変えたくなったときに困らないかどうかは、このタイミングでしか確かめられません。
まず、最低契約期間と、解約を申し出る期限です。最低契約期間を数か月から1年で設けている会社もあり、その場合は途中で解約すると残りの期間の料金がかかることがあります。
もう1つは、解約したときに何を受け取れるかです。
- WordPressの管理者アカウント(自社の担当者用のアカウントが別にあるか)
- レンタルサーバーとドメインの管理画面のログイン情報
- 直近のバックアップのファイル
- 有料のプラグインやテーマのライセンスが、誰の名義で買われているか
特に気をつけたいのは、ドメインやレンタルサーバーが保守会社の名義で契約されている場合です。この状態で保守会社と連絡が取れなくなると、自社のサイトなのに自社で更新も移転もできなくなります。名義を自社にしておくか、少なくとも解約時に名義変更へ協力してもらえるかは、契約書に書いてもらうほうが安心です。名義が分からない状態から調べる方法は、WordPressサイトの引き継ぎ|制作会社や前任者と連絡が取れないときに確認することにまとめています。
契約書と見積書で確認する項目
ここまでの内容を、契約書や見積書を読むときに横に置いておけるよう一覧にしておきます。
- 月額料金に含まれる作業と、含まれない作業
- 更新の頻度と、テスト環境での確認の有無
- バックアップの間隔、保存先、復元が料金内か
- 更新が原因の不具合を料金内で直してもらえるか
- 障害時の受付時間と、確認が始まるまでの目安
- 小さな修正を月に何時間まで頼めるか、使わなかった時間は翌月に持ち越せるか
- 最低契約期間と、解約の申し出期限
- 解約時に受け取れるアカウント、ログイン情報、バックアップ
- ドメイン、サーバー、有料プラグインの契約名義
全部の項目で満点の会社を探す必要はありません。自社のサイトが止まったときに何が困るのかを考えて、そこに関わる項目だけは妥協しない、という選び方のほうが現実的です。複数の保守サービスを比べたいときは、WordPress保守代行おすすめ3選を比較も参考になります。
ソルジオの保守代行の場合
参考までに、ソルジオのWordPress保守代行で上の項目がどうなっているかを書いておきます(2026年10月20日時点。保守代行のページの料金表とよくある質問に載せている内容です)。
| 確認すること | ソルジオの保守代行 |
|---|---|
| 料金 | ライト 月額9,800円、スタンダード 月額19,800円、プレミアム 月額39,800円。初期費用はかかりません |
| 更新 | どのプランもWordPress本体・プラグイン・テーマを更新し、テスト環境で事前に確認します |
| バックアップ | どのプランも定期バックアップと復元対応を含みます(メディアファイルはバックアップの対象外です) |
| 更新が原因の不具合 | スタンダードとプレミアムは料金内で対応します。ライトは含みません |
| 障害時の初動確認 | ライトは翌営業日、スタンダードは当日、プレミアムは当日優先です。対応時間は平日9:00〜18:00で、24時間対応はしていません。死活監視の通知は時間外も自動で届きます |
| 修正作業 | スタンダードは月2時間、プレミアムは月5時間まで含みます |
| 契約期間 | 月ごとの更新で、いつでも解約できます |
他社が制作したWordPressサイトも引き受けています。今の契約内容で足りているか分からない場合も、サイトの状態を確認したうえで、どのプランが合うかを提案します。
※2026年10月20日時点の情報です。他社の保守サービスの契約条件は、それぞれの会社の最新の案内を確認してください。
よくある質問
- WordPressの保守契約を結ぶ前に、何を確認すればいいですか?
- 月額料金に含まれる作業、更新でサイトが壊れたときに料金内で直してもらえるか、連絡してから対応が始まるまでの時間、解約したときに何が手元に残るかの4つです。見積書に「保守一式」としか書かれていない場合は、作業ごとに含まれるかどうかを聞いておくと、あとで追加料金の話になりにくくなります。
- 「更新作業」が含まれていれば、更新で壊れたときも直してもらえますか?
- そうとは限りません。更新ボタンを押す作業と、更新が原因で表示が崩れたときの修正を別の料金にしている保守会社もあります。契約前に「更新が原因の不具合は月額の中で直してもらえますか」と、そのまま聞くのが確実です。
- 保守契約を解約するときに気をつけることは?
- 最低契約期間と解約の申し出期限のほか、WordPressの管理者アカウント、サーバーやドメインのログイン情報、バックアップのファイルを解約時に受け取れるかを確認します。ドメインやサーバーが保守会社の名義になっていると、解約後に自社で管理できなくなるためです。
- 保守契約に24時間対応は必要ですか?
- ネットショップのように夜間や休日の停止がそのまま売上に響くサイトでなければ、営業時間内の対応で足りることが多いです。大事なのは、営業時間外に止まったときに誰がいつ気づくかで、監視の通知が夜間も届き、翌営業日の朝に対応が始まる契約なら、会社案内のサイトでは困る場面は少ないはずです。
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